【ニュース】震災から8年
昨日は3.11でした。
時が流れるのは早く、あの日お腹にいた長男はもうすぐ8歳になります。
震災のニュースを見ると、「ぼく、このときお母さんのお腹の中にいたんだよね?」と聞いてきます。
「そうよ、大きなお腹で大変だったんだから」と毎回同じ答えを返します。
そんな時、ふと頭をよぎります。
「この何気無い、いつものやりとりが、ある日突然できなくなったら?」
震災は、多くの人の日常を奪いました。
その爪痕は、未だ深く残っていることと推察します。
今ある幸せに感謝しつつ、誰かに少しでも穏やかさが届くことを祈るばかりです。
あの日私は、都内の液状化地区で激しい揺れを経験しました。
床は陥没するし、棚は倒れてくるし、マンホールは飛び出て、信号機は曲がってる。
「これは電車がとまるな。急いで帰らなきゃ。」
余震がくる中、職場の人たちとネットニュースを見ながら「何か大変なことが起きている」ということはなんとなく感じつつも、頭の中は保育園にいる上の子のことと、若干切迫ぎみなお腹の子のことでいっぱいでした。
15時半頃、同僚に付き添われて職場を出て歩き出すと、運良く一台空車のタクシーが。
「自宅の家族が心配だから、同じ方面なら乗せてあげたいけど・・・」
生憎私は反対方面。
でも、大きなお腹を見て事情を察したのか、乗せてくださいました。
平常時であれば徒歩2時間ほどの距離でしたが、妊娠後期(8ヶ月)でしかも切迫気味、重いPCリュックも背負っていたので、乗せていただけなかったらどうなっていたか・・・
気持ちが落ち着いていなかったからか、お名前を控えるのを忘れて、お礼もきちんとお伝えできていないのが今でも心残りです。