【発達障害】アスペルガーの特性①:ヨーグルト事件に見るコミュニケーションの特異性
我が家は、長男・次女は定型っ子ですが、長女に発達特性がありり、疑い状態で確定診断まで至らないものの、通級でのフォローアップやカウンセリングを受けています。
(確定診断がなくても各種フォローが受けられる現住の自治体には感謝の限り)
傾向としては、「Theアスペルガー」。
・IQは高値(トータルで130越え)
・得意不得意の差が大きい(ただし一番低い言語理解でも118で、最大差も18とギリギリセーフ範囲)
・興味の偏りや対人関係・コミュニケーションの不得手、他者への関心の薄さ
(衝動性や癇癪もあるのですが、これは別要因も絡むため今回は省きます)
そんなアスペっ子は、些細だけど特徴的な事件を起こすことがしばしばです。
ある朝、子供3人+私で朝食をとっていました。
メニューは、とろろご飯、ブロッコリー、鮭、ヨーグルト。
ヨーグルトは、スーパーなどでよく見かける4つが一つに繋がったものを、そのままテーブルに載せていました。
最初にご飯を食べ終えた長男は、ヨーグルトのつなぎ目をパキっと割り、一つずつ私・長女・次女の前に置いてくれました。
その時のそれぞれの反応が・・・
・私→「ありがとう」と言う
・次女→食べることに夢中で気付かず(気づいていれば「ありがとう」というはず)
・長女→無言で押し返す
ええええ!?
私「ヨーグルト食べなきゃダメよ?」
長女「え?食べるよ?」
私「じゃあ何で押し返したの?」
長女「まだご飯食べているのに前に置かれて邪魔だったから」
・・・(暫し思考)
私「言いたいことはわかった。けれど、長男はみんなのためにと思ってヨーグルトを分けて置いてくれたんだよね?それを押し返されたら長男はどう感じると思う?せめてまず最初に「ありがとう」と伝えてからヨーグルトを置き直せば、相手は嫌な気持ちにならなかっだろうし、お母さんのように「食べないのかな?」と誤解されることもないと思うよ」
長女「・・・(無言)」
長女は、相手の立場にたって気持ちを推し量ったりすることが苦手です。
これによる独特な対応やバリエーションの少なさが「コミュニケーションの不得手」として現れているのでしょう。
我が家は下に弟妹がいることで長女のコミュニケーションの特異性に気付く機会も多いかもしれません。
それは「どうあるべきか」を指導するには良いことなのですが、一方長女にとっては「自分は他人と違う」事実を突きつけられるネガティブな機会にもなってしまっています。
今の社会に適合するには(長女のレベルだと社会適合可)当然定型発達とのギャップを埋めていかなければいけません。
しかしそれが長女の自尊心を損ねることにもなりかねない。
かといって指摘しなければ、長男や次女は「なぜ長女だけ特別なの?」とフラストレーションを抱えてしまう。
バランスが難しいです。
余談ですがこの後、はぶらし事件が起きました。
先に食べた長男が、長女と次女のはぶらしにも歯磨き粉をつけておいてくれたのですが、長男の「歯磨き粉つけておいたよ」の一言が、長女にとっては「(長女が遅いから)歯磨き粉つけておいたよ(だから早く支度終わらせなよ)」と誤解釈になってしまい、長女「うるさいなぁ!やってるでしょ!」とキレる事態につながってしまいました。
長女にとっては理屈がつながっているのです(自分が早く支度しているつもりなのに弟に急かされたのが気に入らなかった)。
けれどその理屈は一般からはずれているし、当然長男にとっては理不尽極まりない。
発達特性故にお友達との諍いが耐えなかったりするのは、長女をみているととてもよくわかります。
徐々に伝えていかなければいけないけれど、自尊心とのバランスを考えなければいけない。
そして思春期にさしかかると更にやっかい。
悩みは尽きません。。。