【膠原病】リウマチの寛解
一昔前はリウマチは有効な治療法がなく、変形した関節からくる痛みや苦痛を和らげる対症療法しか出来なかったそうです。
しかし有効な薬が徐々に増え、今は寛解を目指せるようになりつつあります。
(もちろんリウマチの悪性度にもよりますが)
「何年症状が出なかったら「治った」と言えるのだろう?」
と考えることはあります。
私は「原田病」というリウマチとは別の膠原病も経験しており、こちらはリウマチの治療中と並行して経過観察を続け、寛解後15年目の節目で「完治宣言」を受けました。
「完治宣言」とはなんだろうと先生に尋ねてみたら、「この先原田病に罹る可能性はゼロではない。けれどもそれはもう以前の原田病の再発ではなく、新しい原田病に罹ったと考える」だそうです。
リウマチの完治には何年かかるのか。
そもそもリウマチには「完治」という概念があるのか。
機会があったら主治医の先生に聞いてみたいと思いますが、私とリウマチの付き合いはまだまだ続いていきます。
ふと思ったのですが、これはもしかしたら癌などの病気とも近いものがあるかもしれません。
(私は癌は経験ないので確かなことは言えないのですが)
盲腸のように切ってしまえばおしまいという病気(私は胆嚢も盲腸も切除済み)と違い、「治った」ということがわかりにくい病気は、付き合う上でのストレスは大きいと思います。
けれど私は、リウマチになって自分の健康に目を向け気を遣うことが増えました。
子供達の健康にも注意深くなりました。
この病気になっていなかったら、相変わらず激務に身を置き、体に鞭打っていたと思います。
健康オタクになりすぎないよう自制はかけつつも、ポジティブに考えれば「一病息災」なのかもしれません。
今リウマチと戦っている方には、「寛解」や「完治」は想像もつかないかもしれません。
もちろん望んでも努力しても全員がたどり着けるという保証はないので、むやみに「きっと治るから!」なんて言葉がけはできません。
「リウマチはこうすれば治る!」なんて真偽定かでない商法もあります。
行き着くところは「あるがままを受け入れる」なのかもしれませんが、それでも少しでも多くの方が、今より少しでも良い状態を維持できれば、リウマチとの付き合い方を見つけられれば、そう願うばかりです。