【食】黙食の是非

dot.asahi.com楽しいはずの給食の時間が苦痛だという子どもたちがいる。背景には時間優先で余裕がなく、「黙食」をさせざるを得ない学校の実情があるーーーーー

 

 

子供達の通う小学校でも、「もぐもぐタイム」という名の黙食時間があります。

最初の5分は静かに黙って食べる、残りはおしゃべりしてもOK、というものです。

 

長女の学年は食の良い子が多く、給食関連ではあまり問題は起きませんでした。

ただ一点、給食時間がうるさすぎて食事に集中できないという声があがり、一時的に「もぐもぐタイム」を5分から10分に延ばしたら落ち着いて食べられる子が増えた、ということはありました。

 

一方長男は、入学早々から「残渣量が飛び抜けて多い」に始まり、「一人当たりが食べる量が少ない」「お残し(最初に食べれない量を戻せる→箸をつけていないのでおかわりに回せる)が多くて想定のカロリーに達しない」「時間内に食べ終わらない」「時間を延ばしても食べ終わらない」・・・先生方はとても苦労されていました。

長男のクラスは、一時的に「もぐもぐタイム」をなくしたり、給食時間の中間に移動させたりしていました。

結果的には、給食時間を長くしたこと、栄養教諭の先生からの食育指導の回数を増やしたこと、子供達自身も慣れてきたこと・・・色々な策が複合的に功を奏して改善に成功したようですが、「もぐもぐタイム」のタイミングを変えたことも良かったようです。

 

長男の幼馴染に、とても頭が良く、状況説明も自分の考えることを伝えることも上手な女の子がいて、その子から聞いた話では、

 

もぐもぐタイムをお給食の真ん中にした時が一番みんなよく食べていた。最初が静かだとみんな食べる気が盛り上がらないの。」

 

ということだそうで・・・

 

別途先生にお話を伺ったところ、お給食の時間を25分と十分長くとっていても食べ終わらない子が多かったのが、もぐもぐタイムをずらしたら時間内に食べ終わる子が増えたそうです。

 

その学年、そのクラスによって全然違うものなのだなぁと改めて感じました。

 

時間を長くしたからといって食べきれるものでもない。

静かにしたからといって食べきれるものでもない。

けれどうるさいと食べられない子もいる。

時間があれば食べられる子もいる。

 

担任の先生だけで考えるには中々難しい問題なので、栄養教諭や、場合によっては調理担当者も検討に加わってもよいかもしれません。